手軽に利用できるクレジットカード・でも不正利用も増えている点に注意

年間100億円を超える被害が発生している

キャッシュレスで手軽にショッピングできる、キャッシュバックポイントがついてきてお得、ということもあってクレジットカードで普段頻繁にショッピングをしている人も多いでしょう。

いまや社会人になったら複数枚クレジットカードを持っている人が普通になりつつあります。しかしクレジットカードに関する不正利用も問題になってきています。

 

日本クレジット協会というクレジット会社の組織があるのですが、こちらの調査によると平成27年には106億円もの不正利用による被害額に達したといいます。
不正利用の被害額の近年の推移を見てみると、平成20年ごろをピークにそこから減少していました。しかし平成25年から増加に転じてきています。増加に転じていた理由として、不正利用の手口の変化があります。

それまでの一般的な手口は、偽造カードによる手法でした。しかしそれに代わって最近では、番号盗用による不正利用が台頭してきています。平成27年のデータによるとこの番号盗用による被害額は全体の56.4%を占めています。
一方先ほど紹介した偽造カードによる被害額は全体の17.4%にとどまっています。新しい不正利用の手法が普及したことによって、被害額が増加したと推測できるわけです。

パソコンを使った不正入手が多い

クレジットカードの番号盗用する手口ですが、いろいろな手法があります。まずはパソコンを使って入手する方法があります。皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、フィッシングによる入手はかなり多く使われているようです。

金融機関からさも届いたかのようなメールによって、特定のウェブサイトに誘導します。そして個人情報を入力する画面になって、そこにクレジットカードの番号や暗証番号を入力させて搾取してしまうという方法です。

「あなたのクレジットカードが不正に利用されているかもしれないので番号や暗証番号の登録やり直しをするため」などももっともそうな理由をつけるのです。

そのほかにはスパイウェアによる方法もあります。不正なソフトをインストールさせて、作成元に個人情報が知られてしまうという手口です。このようにインターネットの世界ではいろいろな罠が仕掛けられているので、注意する必要があります。

さらにはもっと原始的に、クレジットカードそのものを入手して番号を不正利用する方法もあります。
たとえば泥酔して眠っている人の財布からクレジットカードを抜き取って、番号を盗み取る方法もありますし、車上荒らしでクレジットカードを不正入手する方法もあります。

また番号の不正利用ですが、加盟店から入手する方法もあります。サイバーハッキングによって、お店のウェブサイトに侵入して会員などの個人情報を窃取するのです。

加盟店が不正利用に加担するケースもありますので注意しましょう。スキミングという言葉を聞いたことはありませんか?通常お店で会計の支払いをクレジットカードで行う場合、専用の端末に皆さんのカード情報を読み込ませて手続きをします。

この手続きをする時にお店の端末以外に、スキマーと呼ばれるデータ読み取り機に皆さんのクレジットカード情報を読み込ませてしまうのです。

一瞬カードを通すだけで情報が抜き取られてしまうので、気が付かない間に被害にあってしまうことも十分考えられます。カードの差し込み口に妙な装置が取り付けられていないかどうかチェックするのがいいとされていますが、最近ではスキマーの小型化も進んでいるので、なかなか見破るのが難しい機種も出てきているようです。

番号を盗まれないようにするためには?

クレジットカード番号を不正に盗まれないようにするためには、まずはインターネットの対策をきちんと進めておくことです。
たとえばウィルス対策ソフトを常にアップデートして、自宅のパソコンがウィルス感染しないように対策することです。

またクレジットカードの番号や暗証番号を入力させるようなメールが来た場合には、公式サイトに確認をすることが大事です。
メールに記載されているURLをクリックすると、いかにも金融機関や大手店舗のホームページのような体裁をしたサイトに行きます。このため、本物と信じ込んでしまってカード情報を入力してしまう人も多いです。ですから個人情報の入力を求めるメールが来たら、直接公式サイトに問い合わせるのが一番です。

あと重要なのは、毎月カード会社から請求書が届くはずです。この請求書の内訳をきちんと確認するようにしましょう。もし不正利用されていれば、身に覚えのない請求が含まれているはずです。請求書をこまめに確認すれば、たとえ被害にあっていたとしてもすぐに対処できます。

クレジットカードのホームページを見てみると、不正利用に関する補償制度の用意されていることがわかります。「万が一不正利用されても補償されるから大丈夫」と思っている人もいるでしょう。しかし安心していると落とし穴にはまってしまうかもしれません。

というのもこの不正利用補償制度ですが、クレジットカードそのものを盗難・紛失してしまった場合の補償に限られる場合も結構あるからです。先ほど紹介したカード番号が盗まれる被害の場合、クレジットカード本体は皆さんの手元にあります。
実はこのような番号盗用によりオンラインショッピングなどで不正利用された場合の補償については、カード会社によって対策は異なります。万が一のことを考えるのであれば、オンライン不正利用の補償のついているクレジットカードを持つことが大事なのです。