消費者金融の大手にもいろいろありますが、SMBCグループのSMBCモビットはユニークな商品内容で独自の地位を保っています。
カードローンを利用する上で気になる点のひとつが金利でしょう。ではSMBCモビットの場合、、実際のところカードローン金利は、他に比べて高いのでしょうか、低いのでしょうか?
今回は金利の観点から、SMBCモビットを解剖していきたいと思います。
目次
SMBCモビットの金利について
分類 | 消費者金融 |
---|---|
実質年率 | 年3.0~18.0% |
限度額 | 最大800万円以内 |
最短審査時間 | 10秒簡易審査 |
遅延利率 | 20.0%(実質年率) |
無利息サービス | なし |
SMBCモビットの金利の決まり方
SMBCモビットで新規に100万円未満の限度額で契約する場合、まず18.0%からのスタートと思ってください。これは他社も同様です。
もっと低い金利で借入れがしたいのならば、出発点としてSMBCモビットのみならず消費者金融はふさわしいものではありません。
SMBCモビットの金利は高い?
カードローン | 分類 | 実質年率 |
---|---|---|
SMBCモビット | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
アコム | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
プロミス | 消費者金融 | 4.5%~17.8% |
アイフル | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
三井住友銀行カードローン | 銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
オリックス銀行カードローン | 銀行カードローン | 1.7%~17.8% |
金利の比較をする際は、高いほうを比べないといけません。ほぼすべての契約者は、上限金利でのスタートとなります。
三井住友銀行とオリックス銀行のカードローンを比較すれば、三井住友銀行のほうが比較的に低いといえます。
そして消費者金融については、銀行カードローンよりは金利が高いことになります。
なお、仮に100万円以上の限度額をもらえる場合は、利息制限法に基づき、必ず上限金利は15.0%となります。
SMBCモビットの最高限度額は800万円
SMBCモビットの最高限度額は800万円で同じ消費者金融のアコム・アイフルと同等です。ですが、この限度額がもらえる人はごくわずかです。
貸金業者には総量規制という貸金業法上のルールが適用され、年収の3分の1を超えて貸し出すことはできません。
そのため800万円の限度額をもらうためには、利用者の年収が最低でも2,400万円必要になるのです。どんな人でも、年収の3分の1が、すべての借入れ限度額を合計しての上限となります。
SMBCモビットの利息の計算方法
利息の計算方法はどのローンでも同じで、自分でできるものです。
手順は以下です。
- 元本に年金利を乗じて、年利息を計算する
- 年利息を日割りにする
- ②に日数分を乗ずる
例えば10万円を借りた場合、年利息は、年金利18.0%を掛けて18,000円です。それを365(平年の場合)で割り、日数を掛ければ特定の期間の利息が出ます。
10万円を30日借り入れた利息なら、18,000円を365で割り、30を掛ければ1479.45となり利息は1,479円になるのです。
返済があると、まず利息、それから元本に充当されます。元本が減っていけば、発生する利息も減っていきます。
SMBCモビットの金利を下げる方法
消費者金融にとっていい顧客とは、しっかり借りて、確実に返済してくれる人です。返済を滞納するのはいい客ではありません。
しっかり返済し終わった後で、繰り返しまた借りてくれるなら、さらに優良顧客です。
限度額近くまで借りていて、きちんと返している人が理想です。もっとも、度重なる追加借入れで、常に限度額いっぱいを借りている人の場合は、決してよい印象とはなりません。
当然優良顧客になればサービスがあり金利を下げてくれたり、限度額を上げてくれたりという内容です。
もっとも、クレジットカードの限度額増額と異なり、利用者が頼まないのに限度額を上げてくれるようなことはありません。
増額を希望する場合は利用者側からのアクションが必要になります。
1年以上SMBCモビットを利用し続けて実績を作る
明文化されているわけではありませんが、半年から一年以上の利用実績があれば、金利引き下げの申出はできます。これは、手続き事項ではないので、コールセンターに電話を掛け、オペレーターと交渉することになります。
利用実績(借入れと返済)を積んでいることが必要です。そして、他社の借入れがないのに越したことはありません。金利を下げてもらう場合でも、次の限度額アップの申込みでも、改めて審査が始まります。
審査が始まると、他社の借入状況も見られてしまいます。他社での滞納などあると絶望ですからくれぐれも気をつけましょう。他社での滞納を防ぐためにも、できる限りローンを一本化しておくのはいい方法です。そして、全額返し終わったカードローンは、必ず解約までしておきましょう。
限度額を上げる
カードローンの限度額増額については、どこの消費者金融でも、コールセンターや会員Webサイトで受け付けています。前述の金利下げの申し出をしなくても、100万円の限度額が手に入れば、必ず金利は15.0%以下に下がります。増額申請のほうが、手っ取り早いかもしれません。
SMBCモビットの場合は、スマートフォンアプリでも受付をしてるのでそちらから申込む方法もあります。ただ新規利用を始めて間もない人がいきなり増額を申し込んでも、まず審査には通りません。まず実績を積み重ねましょう。
それから、上で説明しましたがカードローンは総量規制の範囲内までしか借りられないので、年収の3分の1が限度です。
また、クレジットカードのキャッシング枠などは、使わないなら解約してしまいましょう。クレジットカードを解約しなくても、キャッシング枠だけ電話で解約できます。その分、潜在的なカードローン利用可能額が増えることになります。
まとめ
SMBCモビットの金利と増額申請について見てきました。スタート時点では高金利ですが、優良顧客になれば銀行よりもよい条件で利用できるかもしれません。
客観的に見て優良な顧客になれるよう、利用実績を着実に積み重ねていきましょう。例えば年収600万円の人ならば、200万円までのカードローン限度額がもらえる可能性があります。
SMBCモビットから借入して利用実績を積んだ人は、給料が上がった節目に増額申請をしてみてもいいのではないでしょうか。