クレジットカードの支払い方法に「リボ払い」があります。
使い方によっては便利な支払い方法なのですが「名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどのような支払い方法なのか良く分からない…」といった意見もよく耳にします。
そこで本記事では
「リボ払いとは一体何か」
「メリットやデメリットには何があるか」
など、リボ払いに関する情報をまとめました。
これからリボ払いを考えている方や、リボ払いとは一体どのような支払い方法なのかを詳しく知りたい方は、この記事を参考に、リボ払いの仕組みを覚えて、上手に活用しましょう。
目次
リボ払いとは
リボ払いとは、常に一定の金額を支払い続ける方式です。
一括払いや分割払いとは異なり、自分自身で毎月の返済額を決められます。
ただし、クレジットカード会社ごとに毎月の最低支払い額が決められているので、それ以上の金額を支払わなくてはなりません。
4種類のリボ払いについて
リボ払いには次の4つの種類があります。
- リボ専用カード
- 事前登録型リボ
- 店頭選択型リボ
- あとからリボへ変更
ここからは各リボ払いについて紹介していきましょう。
支払い方法がリボ払い専用のカード
リボ払いにのみ対応しているクレジットカードもあります。
このカード利用時は一括払いや分割払いは選択できません。
お金に余裕があるときは毎月の支払い額を高く設定しなおす、などの工夫が必要になります。
事前に支払い方法をリボ払いへと登録
クレジットカードによっては事前に支払い方法をリボ払いに設定できます。
当面、月々の支払い金額を少なめに抑えたいときなどに活用しましょう。
支払い時に店頭でリボ払いを選択
お店でクレジットカード払いする際に「リボ払いで」と伝えると、リボ払いでの決済が行われます。
すべての店舗に対応しているわけではないので、店員さんに確認を取ってからリボ払いを選択した方が良いでしょう。
支払い後にあとからリボへ変更
「一括払いで購入したけれど、お金に余裕がないからリボ払いに変更したい」
といった時に利用します。
ほとんどのクレジットカードが対応。
よくあるリボ払いの支払い例
リボ払いの仕組みがわかったところで、次は具体的にどのように支払うのか、どれくらいのリボ手数料がかかるのかをチェックしてみましょう。
ここでは楽天カードでリボ払いした際のシミュレーションを紹介します。
支払い回数 | 10回 |
---|---|
初回支払い(手数料含む) | 11,250円 |
支払い合計手数料 | 6,875円 |
支払い合計金額 | 106,875円 |
10万円をリボ払いで設定後、毎月10,000円支払いの10回払いを想定した結果、手数料も含めて下記の金額がかかってくることがわかります。
回数 | 支払い金額 | 月々支払い | 手数料 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 11,250円 | 10,000円 | 1,250円 | 90,000円 |
2 | 11,125円 | 10,000円 | 1,125円 | 80,000円 |
3 | 11,000円 | 10,000円 | 1,000円 | 70,000円 |
4 | 10,875円 | 10,000円 | 875円 | 60,000円 |
5 | 10,750円 | 10,000円 | 750円 | 50,000円 |
6 | 10,625円 | 10,000円 | 625円 | 40,000円 |
7 | 10,500円 | 10,000円 | 500円 | 30,000円 |
8 | 10,375円 | 10,000円 | 375円 | 20,000円 |
9 | 10,250円 | 10,000円 | 250円 | 10,000円 |
10 | 10,125円 | 10,000円 | 125円 | 0円 |
月々の支払いは一定で楽だが、支払総額は多くなる
上の表を見てもらえば分かるように、月々の支払い額を小さく抑えられますが、リボ手数料がかかってくるため、一括払いと比べると支払い総額が多くなっています。
これがリボ払いのメリットであり、デメリットでもある部分。
計画的に利用しないと、手数料が多くかかってきて、結果的に負担となってしまう恐れがあるので覚えておきましょう。
リボ払いに隠された巧妙な罠
各クレジットカード会社はリボ払いに対して非常に積極的です。
確かに便利に使えれば心強いサービスなのですが、計画的な利用ができなければ、大量の手数料を支払う羽目になりかねません。
カード会社はリボ払いを設定してもらったほうが儲かる
カード会社がリボ払いを積極的に勧めている理由は、単純に儲かるからです。
リボ手数料は年率15%~18%に設定されていることが多く、月々の利息はそれなりの金額に。
具体的な金額は上記シミュレーションを参考にしてください。
もちろんリボ手数料利率はカード会社ごとで異なります。
できるだけ低金利なカードを選んだ方が良いですが、可能であればリボ払い自体を利用しない方が安く済ませられるでしょう。
分割払いとリボ払いは何が違う?
分割払いとリボ払いは混同されがちですが内容は別物です。
リボ払いは利用金額にかかわらず、毎月一定の支払い額が請求されます。
残高リボルビング方式の場合は借入残高に応じて最低支払い額が決まっていますが、それでも月々の支払い額は一定です。
例えば10万円未満の最低支払い額が5,000円に設定されているリボ払いなら、完全に支払い終わるまで毎月5,000円ずつ払い続けます。
一方の分割払いは、購入した商品の代金を分割回数で割った金額が月々の支払い額になります。
例えば30,000円の商品を3回払いで支払う場合、毎月の支払い額は10,000円+分割手数料。
100,000円の商品を5回払いで支払うと、月々20,000円+分割手数料です。
このように、リボ払いと分割払いの違いは、利用代金によって月々の支払い額が異なる点にあります。
またカードによってはリボ手数料と分割手数料が異なることも。
リボ払いを間違って選択しないための3つの注意点
カードによっては自分で設定したわけではないのにリボ払いが選択されることがあります。
「本当は一括で支払えたのに、思わぬところでリボ払いになってしまって余計な手数料を取られてしまった…」
といったトラブルは珍しくありません。
そこでリボ払いを間違って選択しないために注意したい3つのポイントを紹介しましょう。
- カードの申し込み時
- カード到着時の確認
- カードの利用時と支払い後のリボ変更
それでは詳しい内容を見ていきます。
カードを申し込む際にはリボ払いについて把握しておく
カード申込時に次の3点を確認しておきましょう。
- リボ払い専用カードか?
- 初期設定がリボ払いになっていないか?
- リボ払い以外の支払い方法には何があるか
リボ払い専用カードでなければ、基本的には一括払いがデフォルトの支払い方法になっています。
ですが初期設定がリボ払いになっているカードもあるので注意が必要です。
また、リボ払いを選ぶことで様々な特典が受けられるカードもあり
「特典目当てでリボ払いにしていたことを忘れていた…!」
といったケースもよく耳にします。
カードが届いたら再度支払い要件をチェックする
カード申込時だけでなく、カード到着時にも支払い要件をチェックしましょう。
「リボ払いで登録した覚えがなかったのに、カード契約書を見るとリボ払いに設定されていた」
ということも考えられます。
その際はサポートセンターに問い合わせるか、会員ページにログインして支払い方法の変更手続きを行いましょう。
リボ払いがお得・便利でもよく考えてから判断する
リボ払いは必ず計画的に利用しなくてはなりません。
まず「どうして利用するのか」を考えます。
- 今月は支払いが厳しいから、できるだけ少なめで済ませたい
- あまりお金に余裕はないけれど、どうしても今買わないといけないものがある
上記2点に当てはまるならリボ払いを検討するタイミングといえるでしょう。
ですが日常的にリボ払いを使っていると、どんどんリボ手数料が膨らんでいって、トータルでの支払い負担が大幅に増加する羽目に。
また
「今リボ払いに登録すると、嬉しい特典が受けられる!」
といったキャンペーンに乗せられて、不要なリボ登録をするのも避けたいですね。
よほど魅力的な特典でない限りは利用しない方が良いでしょう。
まとめ
今回はクレジットカードのリボ払いの概要や、分割払いとの違い、メリット・デメリットなどについて紹介しました。
ポイントをおさらいしましょう。
- リボ払いは毎月一定の金額を支払う方式
- リボ手数料は15%~18%が相場
- 間違えてリボ払いにしないように注意
以上3点が挙げられます。
「リボ払いをしようと思っているんだけど、何に注意したらいいんだろう」
「リボ払いって使わないほうがいいの?」
といった方は今回の記事を参考にして、あなたに合った正しいタイミング、計画的なリボ払いを心がけてくださいね。