カードローンの返済方法にどんなものがあるのか
借りることができてもちゃんと返済できるのか
と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
返済は正しい方法を身につけておかないと、利息を余計に払わないといけない事態も考えられます。
そこで今回は、カードローンの返済方法について詳しく解説し、利息を少なくする方法など、上手に返済にするためのポイントを紹介していきます。
この記事を読めば、カードローンの賢い返済ができるようになるので、現在進行形で借入している人はもちろん、これから申込もうと考えている方もぜひ参考にしてくださいね。
目次
カードローンの返済の基本はリボルビング払い
カードローンの返済の基本は「リボルビング払い」になっています。
カードローンは、月々決められた金額を返済することで完済を目指す支払い方法となっており「分割払い」が基本だということを覚えておきましょう。
しかし、リボルビング払いはあくまでも基本となる返済方法というだけであって、少額の借入なら、クレジットカードのような「一括払い」で返済することも可能です。
カードローン返済の基本的な方法は2つ
カードローンの返済方法は次の2つで構成されています。
- 約定返済
- 随時返済
まずはこれらの基本的な返済方法からチェックしていきましょう。
約定返済
約定返済とは、毎月決められた期日に、決められた金額を返済するベーシックな返済方法となります。
例えば「毎月15日に30,000円返済する」といった具合です。
ちなみに返済日のことは「約定返済日」といい、期日までに返済しなくてはなりません。
1日でも遅れてしまうと「延滞」として扱われてしまいます。
随時返済
随時返済は名前の通り、自分の好きなタイミングで返済できる方法です。
繰上げ返済など、いくつか呼び方がありますが、いずれも内容は同じと考えて差し支えありません。
随時返済は上述した「約定返済」の金額に更に上乗せして返済することができるので、借入残高を早く減らすことができ、早期完済による利息の削減に繋がります。
つまり返済の負担を軽減できる効果が見込めるわけでボーナス、臨時収入が入ったなど、お金に余裕がある時は積極的に随時返済を行いたいですね。
カードローン返済の支払い方法は5パターン
次は返済の支払い方法にどのようなものがあるかを紹介していきます。
利用している金融機関によって取り扱う返済方法やサービス内容・名称に多少の違いはありますが、基本は次の5つです。
- インターネット返済
- 店頭窓口で返済
- ATMで返済
- 口座引き落としで返済
- 銀行口座へ振り込み
これらの中から、ご自身にとって返済しやすい方法を自由に選べるのがカードローンの魅力の1つ。
ここからは各支払い方法の内容をチェックしていきましょう。
インターネット返済
大手金融機関なら必ず導入している返済方法です。
Pay-easy(ペイジー)を用いた返済方法となるため、インターネットバンキングに対応している金融機関口座を持っていることが利用条件になります。
Pay-easy(ペイジー)は、税金や公共料金などの支払いを、パソコンやスマートフォン、ATMから支払いのできるサービス。
インターネットバンキングを使って返済する流れは次の5ステップとなります。
- 利用する金融機関の会員ページ
- インターネットバンキングにログインする
- 振込ボタンまたはカードローンの返済をクリック
- 返済用の口座番号を入力し、振り込み金額を入力
- 「確認」ボタンをクリック、内容の確定
※上記の手順は利用するインターネットバンキングによって異なる場合もあります
ネットバンキング対応の口座を持っている方におすすめしたい返済方法です。
利用する際のメリットとデメリットをまとめると次のようになります。
- 手数料がかからない(金融機関側が負担してくれる)
- 24時間いつでもスマホやパソコンから返済できる
- ネットに慣れていない人は少々使いづらく、利用難易度が高い
- 特定の口座がないと利用できない
店頭窓口で返済
カードローンの店頭窓口まで直接足を運び、その場で返済する方法になります。
店頭窓口での返済方法は次の3ステップで行います。
- 店頭窓口へ出向き返済の旨をスタッフに伝える
- 返済の手続き
- 返済完了
自宅の近くや通勤の通り道などに店頭窓口があれば積極的に利用すべきです。
利用する際のメリットとデメリットをまとめると次のとおりです。
- 手数料無料で返済できる
- 返済プランを担当者に相談できる
- 店舗数の数が少ない
- 営業時間が限られている
特に注意しなくてはならないのが営業時間です。
主要カードローンの営業時間および店舗設置数を求めると次の表のとおり。
店頭窓口 | 営業時間※ | 全国の店舗設置数 |
---|---|---|
アコム | 9:30~18:00(平日) | 約20店舗 |
プロミス | 10:00~18:00(平日) | 約20店舗 |
アイフル | 10:00~18:00(平日) | 約25店舗 |
※営業時間は各店舗によって異なる場合もあります。
上記の表のように、基本的に平日しか利用できないのがネック。
また全国の店舗数も圧倒的に少ないので、時間的に考えて会社員の方などの利用は難しいです。
ATMで返済
ATMを使った返済は大きく分けて次の2種類から選べるようになっています。
- カードローン会社が運営している自社ATM
- 銀行やコンビニといった提携ATM
提携ATMで返済する流れは次の5ステップになります。
- 利用可能なATMへ出向く(公式サイトから確認可能)
- ローンカードをATMに挿入
- 画面上に表示された「ご返済ボタン」を選択
- 端末に返済するお金を入金
- 返済完了、明細を受け取る
近場のコンビニが使えて提携ATMは非常に便利なのですが、借入・返済のたびに手数料がかかるため利用のしすぎに注意してください。
提携ATMの利用手数料は取引金額に応じて変動します。
まとめると次の表のとおり。
取引金額 | 返済時の利用手数料 |
---|---|
1万円以下 | 108円 |
1万円超 | 216円 |
もし近くに自社ATMがあるなら、そちらを優先して利用することを推奨します。
メリットとデメリットをまとめると次のとおりです。
- 自社ATMなら手数料無料で返済できる
- 全国各地に多数設置されているため利用しやすい
- コンビニATMはメンテナンス時間を除く24時間いつでも利用可能
- 提携ATMの場合、手数料が発生する
- 1,000円単位の取引となるため、1,000円未満の返済ができない
口座引き落としで返済
返済期日になったらあらかじめ指定した口座から自動的に引き落とす方法です。
メリットとデメリットは次のとおり。
- 自動的に引き落としされるので返済手続き不要
- 返済のし忘れを防げる
- 手数料不要
- 事前に口座の登録が必要
- 初回引き落としが開始されるまで1ヶ月以上かかる
- 指定された口座の開設が必要なこともある
なお、口座残高が返済額に満たない場合は自動引き落としが行われません。
残高にくれぐれも注意しましょう。
銀行口座へ振り込み
指定された口座に銀行振込を行って返済する方法です。
メリットとデメリットは次のとおり。
- すでに所有している口座から返済できる
- 銀行振込に慣れている人が多いので利用しやすい
- 振込反映時間に注意しなくてはならない(基本は平日15:00までに済ませる必要あり)
- 振込手数料はユーザー負担
振込手数料がかかってしまうのがネックといえます。
とはいえ、普段から利用している銀行口座から返済ができるのは手軽で便利と言えます。
知っておきたいカードローンを上手に返済する3つの方法
カードローンの返済方法がわかったところで、次になるべく安く済ませる上手な利用法を解説します。
特に実践して欲しい、重要なポイントは次の3点です。
- 手数料のかかる返済方法を選ばない
- 随時返済を積極的にしていく
- 無利息期間のあるカードローンへ申込む
ここからは各ポイントの詳細を見ていきましょう。
手数料のかかる返済方法を選ばない
コンビニATMや銀行振込といった、手数料がかかってしまう返済方法は極力避けた方が良いです。
手軽で便利かもしれませんが返済するたびに手数料がかかると、それだけ負担が大きくなってしまい、目に見えづらい部分で出費を重ねることになりかねません。
大手の消費者金融ならば自動契約機と一緒に自社ATMが併設されているので、こちらを使えば手数料無料で返済できます。
他にもインターネットバンキングを使った返済など、手数料無料の返済方法が必ず用意されているので、利用するカードローン会社の返済方法はしっかり確認しておくことが大事です。
随時返済を積極的にしていく
お金に余裕がある時は随時返済を積極的に活用し、1日でも早く完済できるようにしましょう。
カードローンの利息は利用日数に応じて増える仕組みになっているため、随時返済により、いち早く完済することで利息を減らせるからです。
毎月の最低返済額(約定返済額)で返済し続けると、1回に支払う額を少なく減らせるので、家計への負担が軽くなります。
しかしこれでは完済までの時間がかかるため、相応の利息を支払わなくてはなりません。
随時返済を利用すれば、払った金額がそのまま元金に充てられるため、完済への近道となります。
ボーナスや臨時収入などでお金に余裕がある時は、随時返済を検討しましょう、また余裕があるなら、一括返済も視野に入れたいところです。
無利息期間のあるカードローンへ申込む
大手消費者金融のカードローンは「無利息期間」を設けていることがほとんど。
無利息期間とは名前の通り、対象期間中に利息が発生しないサービスであり、期間中に完済できれば、利息を1円も支払うことなく、借りた金額を支払えばOK。
ただし無利息期間は適用条件が設けられているので、各社の条件をチェックしておきましょう。
大手消費者金融3社の無利息適応期間および利用条件を求めると次の表のようになります。
金融機関 | 無利息の適用期間 | 利用条件 |
---|---|---|
アコム | 契約日翌日から「30日間」 | ・アコムの契約が初めて ・返済期日「35日」に設定で契約 |
プロミス | 初回出金の翌日から「30日間」 | ・プロミスの契約が初めて ・メールアドレスの登録 ・Web明細の利用 |
アイフル | 契約日翌日から「30日間」 | ・アイフルの契約が初めて ・無担保キャッシングローンの利用 |
残念ながら銀行カードローンはいずれも無利息期間に対応していません。
無利息期間のあるカードローンなら、上記した大手消費者金融から選んでくださいね。
カードローン返済時の疑問、入金で端数はどうすればいい?
カードローンの返済をする際、利用する方法によっては端数ってどうすればいいと思うことがあるでしょう。
カードローンの完済時や、一括返済時に端数が生じる場合があります。
ここで注意したいのが「ATMからの返済では、1,000円未満の端数を支払えない」ことです。
カードローンは1,000円未満の端数を「無利息残高」として扱っています。
無利息残高の特徴は次の2つ。
- 利息、手数料が発生しない
- 支払い期限が設定されない
つまり、無利息残高は無理に返済しなくても、そのままの状態で問題ない、と言えます。
しかし借入していることに違いはなく、いずれはきちんと完済しなくてはなりません。
カードローンの返済方法ごとの1,000円未満の支払いの可否をまとめると次の表のとおり。
返済方法 | 小銭の取扱い |
---|---|
店頭窓口 | 利用可 |
銀行振込 | 利用可 |
コンビニの提携ATM | 利用不可 |
自動契約機 | 金融機関による |
まとめ
今回はカードローンの返済方法から上手に利用する方法を紹介しました。
最後にもう一度、返済方法について知っておくべき理由をおさらいすると
- 返済方法は複数用意されており、ニーズに合わせた方法を自由に選べる
- 手数料がかかる返済方法もあるので注意が必要
- 随時返済を上手に活用することで利息の負担を軽くできる
の3つが挙げられます。
「返済の負担を少しでも軽くしたい」
「自分に合っている返済方法を知りたい」
そんな方は、ぜひこの記事を参考にカードローンの上手な返済を実践してみてくださいね。