ビジネスローンって何?急な資金調達の強い味方です

企業の経営者にとっては、毎日が資金繰りとの闘いの連続ではないでしょうか。

入金にもタイミングがあり、急場をどうしてもしのがなければならないこともあります。そんなピンチに便利なのがビジネスローンです。

ここでは、ビジネスローンとは何かを説明し、いくつかのローンサービスを紹介します。

資金が急に必要になったけど、どうしたらいいか分からない人はぜひ参考にしてみてください。

ビジネスローンとは?

会社を経営すると、常に資金のやりくりがうまくいくとは限りません。資金繰りが苦しいときには融資が必要になるでしょう。

そんなお金の悩みを解消するために、事業用の資金用途限定で使ってもよい「ビジネスローン(事業者向けローン)」があります。

ビジネスローンは以前は法人ローンとも呼ばれていたので、法人しか利用できないように思ってしまいますが、個人事業主のビジネス用途としても借入れ可能です。

資金調達をするなら、最初に考えておくべきもの

ローンを組んだら利息付きで返済していかなければなりませんから、極力金利の低い金融商品を選びたいものです。

そこで、資金調達をするなら最初にアプローチしたい金利の安い方法をご紹介します。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、商売を始めるとき、最初にチャレンジするべき金融機関です。政府系で、非常に低金利です。

ローンは多数容易されていますが、事業用の資金調達として有名な「普通貸付」サービスを一例として取り上げます。

普通貸付の資金用途は「運転資金」「設備資金」「特定設備資金」の3つから選ぶことができます。「運転資金」として借入れを希望する場合には、

  • 融資限度額:4800万円
  • 返済期間:5年以内
  • 金利:約2%(2018年5月現在)
  • 担保:担保有り無し相談可能

審査は時間がかかります。申し込んでから融資まで1ヶ月程度かかる可能性があります。金利が低いので審査が慎重になり、面談も実施されるので、他のローンに比べて時間がかかってしまうのは仕方ありません。

日本政策金融公庫は、きちんと説明して納得してもらえないと融資を受けられないよ

事業計画とか曖昧にしてはダメだね。

銀行の事業者向けローン

資金調達をどこから行うかを考えるとき、まず真っ先に考えるのは銀行です。
担保・保証人無しのビジネスローンは、様々な銀行で扱われています。

消費者金融よりも低金利ですから、日本政策金融公庫の次に受けるべきは銀行でしょう。

しかし、銀行は即日審査に対応していません。金利が低くなると審査のレベルも厳しくなるため、日本政策金融公庫同様に、1ヶ月程度融資まで時間がかかることを念頭に入れて申込みをしましょう。

銀行 金利
三井住友銀行
「ビジネスセレクトローン」
2.125%~(変動金利)
三菱UFJ銀行
「融活力」
2.75%~(変動金利)
東京都民銀行
「スモールビジネスローン」
4.0%~9.0%(固定金利)
静岡銀行
「しずぎんビジネスクイックローン」
5.0%/8.0%/14.9%

ノンバンク系ビジネスローンの特徴

銀行系や公的機関の事業者向けローンは、低金利ですが審査に時間がかかります。
一方、消費者金融もビジネスローンを展開していますが、それらと比べてどういった性質があるのでしょうか?

ここでは、ノンバンク系のビジネスローンの特徴をご紹介します。

銀行や公的機関に比べると金利が高い

消費者金融のビジネスローンは、銀行系よりも金利が高いです。そうなると低金利な銀行の方がお得ですが、その分審査は厳しくなることが予想されます。

最短即日融資が可能なローンもある!

消費者金融系の圧倒的な強みは、融資までのスピードです。

銀行や政策金融公庫は、即日融資は不可能で、融資を受けるまでに最大でも1ヶ月程度を要する可能性があります。

それに比べて、消費者金融の中には即日融資可能なビジネスローンがあります。融資までのスピードを求めるなら消費者金融でしょう。

消費者金融はの審査は、過去の融資データを活用したスコアリングシステムを採用しているんだ。機械による自動審査だからスピードがはやいんだよ!

つなぎの事業資金がすぐにでも必要な場合には、金利が多少高くても消費者金融の方がよさそうだね。

総量規制の対象外

消費者金融などの業者が、お金を貸し出す場合、貸金業法の総量規制が適用されます。

総量規制とは?
多重債務を防ぐために、年収の1/3までしか貸出をしてはいけないというルール。
個人向けの融資で適用される。

しかし、ビジネスローンの限度額は、総量規制の影響を一切受けません。総量規制は個人向けの貸出で適用されるもので、法人向けの融資には適用外なのです。

では、個人事業主の場合はどうでしょうか?自営業者は個人で借り入れることになりますから、総量規制の対象になりそうですよね。

しかし、個人事業主がビジネスローンを利用する場合、一定の条件をクリアすれば総量規制の対象外になります。個人事業主は、返済能力があると認められることが必要で、そのために事業計画書や資金・収支計画などの提出が必要な場合があります。

そもそも「ビジネスローン」は、事業用目的の借入れだから、総量規制は対象外だよ。

会社には年収って概念ないしね。事業用だと借入れ金額も普通大きいし。

ビジネスローンの審査

銀行と消費者金融とでは、ビジネスローンの金利は違いです。金利の違いは審査の難しさに影響するのでしょうか?

また、審査に落ちないためには何に気をつけた方が良いのでしょうか。ここでは、ビジネスローンの審査について整理していきます。

銀行や公庫に比べると審査は通りやすいのか?

銀行や政策金融公庫は、会社の実態や事業計画を隅々までチェックするので審査にどうしても時間がかかります。また、低金利であるため申込者の数も多いのです。

ノンバンクのビジネスローンの金利は銀行系よりも高いです。しかし、それだけ審査に通りやすく迅速な申込者の需要に応えてくれるともいえます。

業者としても、多少回収不能の債権が発生したとしても、高い金利によって利益が確実に得られるのです。金利が低いとこうはなりません。低金利は貸し倒れリスクが高いので、銀行や公庫が審査に時間をかけるのもしょうがないことです。

現在のビジネスローンは、個人に対する消費者金融の融資とあまり変わらないものです。他の債務が少なく、売上が高い事業者であれば、優良顧客です。

債務が多くて、売上も低ければ、債権超過で不良債権化する可能性が高いから、ビジネスローンの借入れは難しくなるだろうね。

きちんと事業がまわっていて、お金が常に不足している状況でなければ、ビジネスローンの借入れは、それほど難しくはないってことだね!

必要書類

ビジネスローンの必要書類は、個人事業と法人の場合で若干異なります。法人の場合も、代表者個人の書類は必要です。

基本的に、法人は本人確認・事業関連書類が必要で、個人事業主はこれに加えて収入証明書類の提出が求められます。

法人の場合
  • 運転免許証などの代表者の本人確認書類
  • 法人と代表者個人の印鑑証明書
  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
  • 決算書原則2期分
…etc
個人事業主の場合
  • 運転免許証などの本人確認書類
  • 確定申告書2年分
  • 資金計画書
  • 収支内訳書
  • 事業計画書
…etc

個人事業主は、確定申告書が必要な時点で、開業資金としてビジネスローンを利用することはほとんど無理そうだね。

開業資金なら、担保が必要だけど、「不動産担保ビジネスローン」のほうがいいんじゃないかな。

審査落ちする原因となりうるもの

残念ながら申し込んだ全ての人が審査に受かるわけではありません。審査に落ちる人はビジネスローンに限らず一定数います。

事業者向けローンの審査は、個人向けのカードローンに比べると融資金額も大きくなる傾向にあるので、返済能力の調査はより厳しいものになります。ビジネスローンの審査で注意したい点は、

  1. 直近の決算に問題を抱えている
  2. 事業計画に問題がある
  3. 未納の税金がある
などがあります。

決算書の数値はとても重要な指標です。収益があれば返済するお金はあると判断できますし、倒産しない会社ならば安全に貸せるだろうと評価できます。

赤字だから貸さないと判断する業者もいますが、良くなっていく見通しがあるならば融資OKとジャッジする金融機関もいます。

審査基準は金融機関によって違いますが、会社のキャッシュフローが審査に与える影響はとても大きいのです。

また、ローンの滞納や延滞は信用情報に記録されますが、税金の未納は残りません。こちらから未納であることを伝えない限りは、原則業者に税金の対応がバレることはないです。

しかし、ビジネスローンで「納税証明書」を求められたら、過去の税金の滞納や未納が知られることになります。印象は悪くなりますから審査落ちの可能性はとても高くなります。

ビジネスローンの紹介

政策金融公庫や銀行のビジネスローンは既にご紹介しました。しかし、ノンバンク系の事業者向けローンもまた数が多いのです。

金利が高いだけならあまり魅力的にみえないかもしれませんが、消費者金融ならではの強みもまたあるのです。

ここでは、ノンバンク系のビジネスローンをいくつかご紹介します。

ビジネクスト「ビジネスローン」

ビジネクストはビジネスローンの大手です。消費者金融アイフルの完全子会社ですから、融資と審査のノウハウを豊富に持っています。

ビジネスローンは銀行口座から毎月引落して返済するのですが、ビジネクストの場合、カードローンタイプの事業者向けローンも用意されています。

カードなら、来店不要で借り入れできて、限度額の範囲内で繰り返し利用できます。ATMは、アイフル以外に「セブン銀行」と、「東京スター銀行」(借入のみ)と提携していますので、近所のコンビニで気軽に融資を受けることも可能です。。

即日融資に対応していますから、緊急のお金のニーズに対しても対応可能な点は銀行系にはない魅力でしょう。
 

対象者 個人・法人を問わない
すべての事業者(20~69歳)
融資額 最大1,000万円(新規は最大500万円)
融資年率 最大15.0%(限度額100万円以上)
最大18.0%(限度額100万円未満)
遅延損害金 20.0%
担保 不要
保証人 不要
(法人の場合のみ代表者の連帯保証必要)
返済回数 最長60回
必要書類 【法人】
・代表者の本人確認書類
・登記事項証明書、
・決算書原則2期分
・その他
【個人事業主】
・本人確認書類
・確定申告書2年分その他

ビジネスパートナー「スモールビジネスローン」

ビジネスパートナーは、事業者向けローンの大手です。来店不要で借り入れできます。

審査は、申し込んだその日のうちに完了するスピードが自慢で、翌日融資が可能です。ビジネクスト同様にATMでキャッシングできるカードが発行され、セブン銀行で借入れ・返済ができます。

対象者 法人または個人事業主
融資額 最大500万円
融資年率 最大18.0%(融資額100万円以上の場合、
貸金業法の定めにより最大15.0%)
遅延損害金 20.0%
担保 不要
保証人 不要
(法人の場合のみ代表者の連帯保証必要)
返済回数 最長60回
必要書類 【法人】
・代表者本人確認書類
・登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
・印鑑証明書(個人と法人)
・決算書(原則直近2期分)など

【個人事業主】
・本人確認書類
・印鑑証明書
・確定申告書(原則直近2年分)
・所定の借入計画書など

プロミス「自営者カードローン」

SMBCグループに属する消費者金融大手のプロミスは、事業者ローンも提供しています。ただし、法人向けではなく個人事業主を対象にしています。

勤務している人でなく、自分で商売をしている人なら、自営者カードローンを選択するほうがいいでしょう。

ここがポイント
事業だけでなく、個人の生活資金にも使える。

通常のビジネスローンでは事業用途でしか利用できませんから、他の事業者向けローンにはないプロミスの特徴です。

即日の融資にも対応しています。

対象者 20歳~65歳の個人事業主
融資額 最大300万円
融資年率 6.3%~17.8%(融資額100万円以上の場合、貸金業法の定めにより最大15.0%)
遅延損害金 20.0%
担保 不要
保証人 不要
返済回数 最長80回
必要書類 ・本人確認書類
・前年分の確定申告書
・青色申告決算書または収支内訳書
・事業実態を疎明する資料(営業許可証や、受発注書等)

いつお金が必要になるとも限らないから、融資枠をあらかじめ作っておくのもアリだね!

急に資金が必要になっても安心できるからね

アイフル「事業サポートプラン(無担保ローン)」

子会社のビジネクストだけでなく、親会社の消費者金融大手アイフルでも、ビジネス向け融資をしています。

法人も対象になっていますが、カードローンとして借入れできるのは個人事業主だけです。

Webや電話、それからアイフルの自動契約コーナーでも、申込みが可能です。

対象者 個人事業主/法人
融資額 最大500万円
融資年率 3.0%~18.0%(融資額100万円以上の場合、貸金業法の定めにより最大15.0%)
遅延損害金 20.0%
担保 不要
保証人 不要(法人の場合のみ代表者の連帯保証必要)
返済回数 最長120回
必要書類 【法人】
・代表者の本人確認書類
・決算書2期分
・商業登記簿謄本

【個人事業主】
・本人確認書類
・確定申告書
・所定の事業内容確認書

消費者金融のビジネスローンは、個人事業主向けのものが多いなか、アイフルは法人向けも扱っているんだ!さすが大手だね!

上限金利は銀行に比べて高いけど、利便性や信頼性があるから安心するね!

ビジネスローンの注意点

ビジネスローンは、会社の事業用途ならば利用できます。ただし、長期的な返済をしていく場合、それが会社の経営に圧迫する可能性もあります。

理想的には、いざというピンチのときに借り入れて、返せるときにすぐ返済するために使うべきでしょう。

具体的には、従業員の給与や税金、取引先への支払いなど、支払わないと社会的信用を失ってしまうものに絞って利用するなど、ビジネスローンを使うべきシチュエーションで利用するようにした方がいいはずです。

ここでは、ビジネスローンの利用時の注意点を紹介します。

あくまで一時的な資金調達のつなぎとして使おう!

100万円を金利15.0%で借り入れている場合、便宜上返済を考えないものとすると、1か月で約12,500円、1年で15万円の利息が付いてしまいます。

返済できるときに、できるだけ支払うようにしましょう。支払を後回しにすれば利息もいっこうに減りません。特にカードローンタイプの場合、ATMで随時返済がいつでもできます。

利息だけでなく、借入れ元本に対して返済をしていかないと借金は減りません。

銀行のプロパー融資と違い、お付き合いで借りておいても意味はありません。どんどん返済していきましょう。

ビジネスローンで資金調達した後、事業が好調になったら、まず真っ先に事業者向けローンの返済をしよう!

支払う利息はなるべく少ない方がいいからね!

ATMが使えると返済の利便性が上がる!

カードローンタイプのビジネスローンは返済も便利で、ATMで随時返済することもできます。

ビジネクストも、ビジネスパートナーも、セブン銀行と提携しています。セブン銀行は、全国のセブンイレブン、イトーヨーカドーにありますので便利に使えます。

消費者金融系も、提携ATMは数多くあります。

無計画な借入れはアウト。必要なときに利用する!

個人でも同じことですが、事業運営に当たってどんぶり勘定ほど恐ろしいものはありません。

入出金と利息に付いては、徹底的に管理しなければなりません。個人事業の場合なら、個人の財布と事業を、きちんと識別することも重要です。

ピンチをしのがなければ、社会的信用も台無しです。それを乗り切るのは当然のことですが、カードがあると簡単にお金を借りることができてしまうのは、便利な反面とても怖いことでもあるのです。

長期的な融資は、金利の低い銀行や公庫が向いている

ピンチをしのぐためではなく、これからの事業を拡大していくために資金が必要になってくるなどの場合には、銀行や政策金融公庫の融資を利用しましょう。

書類を揃えるのに手間は掛かりますし、審査も厳しくはなりますが、金利はビジネスローンとまったく異なる低いものです。

申し込んでから1、2ヶ月かかってしまいますから、急ぎの融資には向いていません。もし本当に今すぐ必要なら、つなぎの資金として消費者金融などのビジネスローンを利用するのは悪くないでしょう。

金利は低いに越したことないからね。急ぐ必要がないなら公庫や銀行。

使い方を考えて、金融商品も選ばないとだね!

まとめ

経営者の強い味方、「ビジネスローン」をみてきました。

取引先の入金が遅れてしまったりすれば、人件費を支払うのに支障をきたすかもしれません。このタイミングを乗り切るのに融資を利用したいならビジネスローンはとても役にたちます。

もちろん、事業用資金ならばどんな使い方でも利用可能です。しかし、緊急性の高い資金調達でないならば、金利の低い銀行や日本政策金融公庫を検討しましょう。

会社の経営は常に安定しているとは限りません。いざというときに、融資が受けられる環境を作っておくのも大切です。