カードローンがあれば予定外の出費や急な出費などでお金が必要になった場合にも便利に活用することができます。
そんなカードローンなのですが、パートやアルバイトなどの非正規雇用者の場合には利用することができないと考えている人などが多いようです。
会社勤め以外にも、働き方のスタイルは様々にあります。「フリーランス」として生きている人も世間にはたくさんいます。
しかし現在のカードローンでは一定の条件を満たせばパートやアルバイトなどの非正規雇用者であっても、問題なくカードローンを利用することができるのです。
それでは非正規雇用者が実際にカードローンを利用するためには、具体的にはどのようにすればいのか、この記事を通してみていきましょう。
目次
非正規雇用者がカードローンを利用するためには
非正規雇用者のカードローン申し込みについては、次のようなポイントが重要になります。
- 非正規雇用者でも申し込みが可能なカードローンを見つける
- 審査に通過するための条件を確認
- 一度に複数のカードローンに申し込むことは控える
現在は日本の労働人口の3割から4割程度が非正規雇用者であるといわれています。
カードローンを提供する金融機関では一定の利益を獲得することが必要になりますので、正社員だけではなく非正規雇用者に対しても貸付を行うことが必要となっているのです。
ただしカードローンでは個人の信用に基づいて融資が行われますので、雇用が不安定で収入が少ない非正規雇用者はやはり審査では不利になります。
非正規雇用者でも申し込み可能なカードローンについて
現在のカードローンでは派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用者であっても問題なく申し込むことができます。
逆に非正規雇用者お断りとしているカードローンは存在しません。
流通系のカードローンなどは比較的柔軟に審査が行われています。
詳しくは次の表をチェックしてみてください。
消費者金融系 | プロミスやアコム、モビット、アイフル、レイクALSAなどが知名度・実績ともに高い。 安定した収入があれば非正規雇用社でも問題無く借りられる事が多い。 |
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信販系 | セゾン、オリックス、ニコス、オリコ、ジャックスなどが代表的。 カードローンというよりむしろクレジットカードのキャッシング枠を利用する事が多いかも知れません。 |
流通系 | 百貨店やスーパーなどの流通業が提供中のカードローンやクレジットカード。 代表的な存在がイオンだ。イオン系列の店舗利用が多い主婦層をターゲットとしており、パート・アルバイトでもOKのところがほとんど |
銀行系 | みずほ銀行カードローン、オリックス銀行カードローン、三菱東京UFJ銀行バンクイックなど。 従来までなら銀行カードローンは正社員や公務員でなければ審査が厳しかったが、最近では非正規雇用へも柔軟に融資してくれるところが増えている。 |
様々な金融機関がカードローンの提供を行っていますが、非正規雇用者がカードローンに申し込むのであれば消費者金融系カードローンに申し込むことをおすすめします。
また主婦や学生などのようにターゲットを明確にしたカードローンもありますので、該当する人の場合にはこれらに申し込んだ方が審査には通りやすくなるかもしれません。
どのような条件を満たせば審査では有利になるのでしょうか?
非正規雇用者であっても一定の条件を満たせば審査では有利になります。
それでは具体的にはどのような条件を満たせばよいのでしょうか、以下の3点を見ていきましょう。
- 安定した収入の確保
- 社会保険の加入
- 1~2社の申し込み
安定した収入が期待できること
安定した収入の条件については勤続年数により判断されます。
同じ職場で1年以上働いている実績があれば信頼度は高く評価されます。
社会保険に加入していること
パートやアルバイトとして働いている人の場合には、勤務先の社会保険に加入せず国民健康保険などを利用している場合が多いようです。
カードローンの審査では社会保険に加入している方が評価が高くなりますので、職場の社会保険に加入できるようであれば加入することをおすすめします。
一度に複数の申し込みをすることは控えましょう
短期間に複数のカードローンに申し込んで審査に落ちてしまうと、そのことが信用情報機関に履歴として登録されます。
信用情報機関に複数申し込みの履歴が記録されていると
「お金に困っているのではないか」
「借金を借金で返済する多重債務なのではないか」
と疑われてしまうことになりますので、どのカードローンに申し込んでも審査に通らない「申し込みブラック」の状態になってしまうのです。
短期間に複数の申し込みをしないようにくれぐれも注意してくうであれば加入することをおすさい。
虚偽内容での申込みはNG
悪気がなくても、つい見栄を張って
「年収を多めに記入しちゃえ!」
「他社借入れ件数を少なめに書いておこう」
などと、実際とは違う情報を申告して、申し込んでしまう人が、多かれ少なかれいます。
情報は正しく書き込みましょう。
総量規制について
貸金業者には現在、「総量規制」というルールがあります。
年収の3分の1を超える貸出しはできないという規制です。
ですから、正社員であろうが非正規雇用者であろうが、年収の3分の1を超える借り入れは原則としてできません。
これには抜け道があり、「貸金業」とは免許が違う「銀行」は総量規制ルールに縛られません
最近も、規制がないのをよいことに、年収の2分の1まで貸出しをしている銀行の実態が明らかになりました。
銀行は、今後の法整備に縛られる前に、徐々に自主規制に入っていくようです。
世間から消費者金融とみなされている会社の中にも、銀行の商品のものがあります。
「レイクALSA」のカードローン商品は、新生銀行が貸し出しをしています。
このことは知っておきましょう。
正社員になって給料が上がる見込みがあるわけでもない状況で、無理な借金をしないようにしましょう。
信用を積み重ねるために、長期的に考えましょう
現代人は、職歴とともに「クレジットヒストリー」で信用を判断されます。
クレジットカードの使用と返済の履歴が信用機関に登録され、この積み重ねが信用を積み重ねていきます。
ローンの履歴も、同様に重要です。
借入れの履歴・返済の記録も、信用機関に登録されます。
クレジットカード・カードローンどちらにも言えることですが、まずは金融事故の記録があっては絶対にいけません。
返済が滞り、督促されても支払われない場合に金融事故となります。
この記録があると、必要なときの借入れも、クレジットカードの新規作成も大変難しくなります。
ですから、その場をなんとかするという発想ではなく、自分のクレジットヒストリーを大事にして、育て上げることを目指しましょう。
このことは、非正規従業員から抜け出して、正社員として就職することと同じように重要です。
ローンでも、少額を借り入れてきちんと返済していきますと、信用が積み重なっていきます。
具体的には、「限度額の上昇」「金利の低減」につながっていきます。