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宝くじ詐欺が増加しています
一攫千金を夢見る人ならば、一度は宝くじを購入したことがあるのではないでしょうか。そんな人を狙った詐欺が宝くじ詐欺です。
宝くじ詐欺には様々な手段や方法などがあるようですが、いずれも少額のお金の支払を要求することがそれらに共通した特徴となっています。
実際の宝くじ詐欺の事例などについて、さらに詳しく確認してみましょう。
海外の宝くじに当選したというお知らせが届きます
ダイレクトメールなどで「海外の宝くじで500万円が当選しました!」といったお知らせが届き、「つきましては賞金の受け取りのための手数料として5千円を入金してください」などと請求されます。
この場合に「5千円で500万円がもらえるのであれば安いな」などと考えて5千円を入金しても、当たり前ですが500万円を受け取ることはできないのです。
これは高齢者などを狙う詐欺として有名な手口なのですが、請求額が少額であるため騙されてしまう人なども多いようです。
ロト6などの当選番号を教えるという詐欺もあります
ロト6などの当選番号を教えるという詐欺などもあります。
こちらも単純な手口なのですが、ロト6などの当選番号が発表された直後にカモになる人に電話をして、「今回のロト6の当選番号をお知らせしますので、本当に当選しているかどうか明日の朝の新聞で確認してみてください」などと伝えるのです。
実際には前日の夜に当選発表が行われているのですが、翌朝の新聞で確認することにより朝に発表されるものだと勘違いしてしまうことになります。
カモが引っかかった場合には「お金を振り込んでもらえば次回の当選番号をお知らせしますよ」などと誘ってお金を振り込ませ、その後は連絡が取れなくなってしまうのです。
落ち着いて考えればすぐにわかるトリックなのですが、欲に目がくらんでしまうとついつい騙されてしまうことになります。
宝くじの販売権を譲りますという詐欺もあります
地方自治体から業務委託を受けた銀行や、さらに銀行から委託を受けた企業などに限って宝くじの販売権が認められています。
宝くじの販売権を譲ると称して加盟料や委託金などを請求するのは詐欺ですから注意してください。
そもそも宝くじの販売権自体が存在しませんので、販売権を売るという話自体が成り立たないのです。こちらも欲に目がくらんだ人を狙った詐欺ですので、くれぐれも騙されないように注意してください。
しかしこれ自体簡単なことではなさそうです。宝くじの好きな人が、「一等が出た」という売り場で並んでまで買いたがるところによくあらわれています。
単に縁起をかついでそうするのは悪いこととは言えないでしょう。ですが、多くの人がなにかを信じているから、「よく当たる売り場」に並ぶのではないでしょうか。
非科学的なことを信じる人がいるからこそ、売り場のほうも当選をアピールするのでしょう。そう考えますと、そもそも宝くじの好きな人自体に、騙されやすい傾向があるのではないでしょうか。
そもそも宝くじは割に合うものなのか
楽しみとして宝くじを買うのは、趣味としては悪いものではありません。
ですが、そもそも割があうものでしょうか?
ギャンブルには必ず「控除率」というものがあります。合法・違法を問わず、ギャンブルを仕組みとして成り立たせるためには、売上のほうが配当より高くなければいけません。
売上と配当との差額が手数料となります。宝くじの場合、ここから公益事業や、「みずほ銀行」の事務手数料が出ています。売上に対する手数料の割合が、「控除率」と呼ばれます。俗に「テラ銭」などともいいます。
この控除率が、宝くじは実に53.7%という高率なのです。
わかりやすくいうと、1万円宝くじを買ったとして、配当として期待できるのはわずか4,630円しかないのです。
競馬などの公営ギャンブルでは、この控除率が25%程度です。それでも高いと言われているのですが、宝くじの控除率は公営ギャンブルの倍以上します。ギャンブルだと考えればこれだけ割に合わないものも珍しいといえます。
もちろん、それが楽しみであることを否定するものではないにせよ、そもそも購買者において「儲かる」ものではあり得ないということです。
このところをわきまえていないと、儲かるはずのない仕組みで儲けようと考えてしまいます。そこを詐欺グループに付け狙われるのです。
こんなところにも詐欺まがい?
「宝くじ 詐欺」で検索を掛けますと、多くの詐欺事例が出てきます。
面白いことに、これで得られる情報には様々なレベルのものがあります。
- 宝くじを活用した詐欺の実態
- 宝くじは国家的詐欺であるというもの。先に挙げた控除率の問題や、宝くじが売り切れることがないのに、売れなかった番号に当選があったという発表がないなどという内容。さらに、当選の際に不正があるなどというもの。
- 宝くじのファンの立場からの報告。「この売り場から一等○本が出ました」という掲示がインチキである、また、売り場の人間にお釣りをごまかされないよう気を付けようなどという内容のもの。
宝くじひとつから、実に多くの真偽不明の情報が出てくるものです。こういった状況が不思議なものとはいえないにせよ、結果的に真偽を見抜く能力を惑わせ、詐欺がおこなわれる土壌を作っているようにも思えます。
簡単に儲かるという話には注意が必要です
詐欺については全体に共通した傾向があります。
それは「簡単に儲かります」と誘うことです。
本当に儲かる話があれば人に教えたりせずに自分だけでコッソリと儲けるのではないでしょうか。簡単に儲かるという話の大半は詐欺であり、これに引っかかってしまうのは自分の頭で考えない人や、欲に目がくらんだ人なのです。
人間の欲望を刺激してこれにつけこむのが詐欺ですから、うまい話には裏があると考えて慎重に判断するようにしましょう。
詐欺の手口をいろいろご紹介しましたが、結局のところすべては「送金詐欺」です。宝くじは、欲の皮のつっぱった人にお金を送金させるきっかけに過ぎないということです。
お金を稼ぐためには地道に働くことが必要なのです。
宝くじ詐欺にあってしまった場合にはすぐに警察に連絡するようにしましょう。
また弁護士などにも相談することをおすすめします。