偽装質屋は高齢者を狙ったヤミ金業者!その悪質な手口を紹介していきます。

偽質屋の正体は闇金

ここ数年で一気に被害が拡大した「偽装質屋」。

新たな闇金被害の手口として警戒されています。

偽装質屋は年配の方(年金など)をターゲットとしていることが多く、細心の注意を払わなくてはありません。

「利用している質屋の利息が高いんだけど、もしかして偽装質屋?」
「今まさに被害に遭っているかもしれない。どうしたらいい?」

と言った意見が多く見受けられるようになっています。

ここでは新たな闇金の手法である「偽装質屋」の手口や注意点、対処方法などを解説していきます。

年配の方はあまりネットを使わないことも多いでしょうから、今この記事を読んでいるあなたが両親や両祖父母にアドバイスして、トラブルを未然に防いであげてくださいね。

危険!偽装質屋はヤミ金ですよ!

まずは偽装質屋とは何かを解説していきます。

どのような悪質行為を働いているのか詳しくみていきましょう。

質屋を装う偽装質屋とは?

質屋は価値のあるものを「形(カタ)・担保」として預け、相応の金額を貸してもらうサービスです。

元金+利息を返せば担保を返してもらえます。

カタを取り返さなくても良い人は、質屋に売却することもできます。

つまり質屋は相応の価値でなければ、まとまったお金を手に入れられません。

しかし偽装質屋は違うんだ。

質屋と偽質屋の違いについて

では通常の質屋と偽装質屋にはどのような違いがあるでしょうか。

偽装質屋の特徴として次の5点が挙げられます。

ここがポイント
  • 身分証明書が必要ない
  • 利率や利息計算方法などを店内に掲示していない店
  • 強引な訪問や買取を迫ってくる
  • 家に取り立てに来たり・電話で督促される
  • 質屋で売っている商品をカードで買わせて、それを質入れさせる

ここまで見ると「どう見ても悪徳業者なのでは?」と思いますよね。

本当にお金に困っているとき…身分証明書を提出しなくても、さほど価値がないものでも、お金を貸してくれる業者がいたらどう?

確かに、頼りたくなる気持ちも分からなくはありません。

ターゲットは主に年金受給者であるお年寄り

偽装質屋のターゲットは主に年金受給者となる年配の方々です。

理由はシンプル。

毎月定期的に年金が入ってくるので、それを取り立てられるからです。

超高金利による高額な利息を、年金口座から自動引落する様に設定。

これなら年金受給日に自動的にお金を手に入れられます。

普通のサラリーマンだと、仕事をクビになったり、転職されてしまうと取り立てたくてもお金がありません。

しかし年金だと、よほどのことがない限り停止させられる心配はないですよね。

偽装質屋の手口

それではいよいよ偽装質屋の手口を具体的に紹介していきます。

内容は意外とシンプル。

次の3点です。

  1. なんでもいいから質に入れさせる
  2. お金を融資する
  3. 質屋の上限金利を利用して高い利子をつける

詳しくみていきましょう。

ガラクタのようなものでも担保にできてしまう

偽装質屋は基本的に何でも担保として受け入れます。

100均で売っている時計やベルトでもOK。

ひどいところだと、偽装質屋で販売している商品やカードを買い、その場で形(カタ)として受け入れることも。

「質屋ですよ」という形式を保つためだけに行っているのであって、実際のところは何でもいいわけですね。

「年金を担保にできますよ」と持ちかける偽装質屋もあります。

「毎月振り込まれる年金口座を引き落とし口座に設定すれば、わざわざ返済の手間もかからないので便利ですよ」と、年金口座から自動引落させようとします。

10万円くらいでも平気で貸してくれる

まったく価値の無いものを担保にしても、10万円以上の高額貸付を平気で行います。

偽装質屋の特徴であり、手口です。

後述する「超高金利」を考えると、むしろ高額貸付の方が偽装質屋にとって都合が良いんですね。

年利は100%超えの超高金利

偽装質屋の年利は100%を超える超高金利です。

厳密には、109.5%に設定されていることが多いでしょう。

例えば金利109.5%で10万円を30日間借入した場合だと…

10万円×109.5%×30日÷365日=9,000円

なんと30日間で9,000円もの利息が発生してしまいました。

当然借入額が多く、借入日数が伸びるほど利息は大きくなっていきます。

なぜ高利貸しができるのか?

「出資法」という法律で、正規の質屋は年109.5%の上限金利が認められています。

消費者金融カードローンなど、貸金業は上限金利20%になっていることを考えると、とても高額に感じられます。

しかし次の5点を考えると妥当といえるでしょう。

  • 鑑定費用
  • 売却費用
  • 倉庫管理費用
  • 人件費
  • 広告費

質屋は利息からこれらの費用をまかなっています。

しかし偽装質屋は鑑定もしなければ、商品を管理するための倉庫を準備する必要すらありません。

当然、担保を売却する気も無しですか。

ほぼノーコストでいきなり高額貸付を行い、年利109.5%の利息を取ろうという手口だから、これは相当悪質と言わざるをえないね。

偽装質屋の被害に遭った場合の対処法とは

被害に遭った時の対処法

多くの偽装質屋が「自動引き落とし」で年金から支払うように設定しています。

これを解除させるのは難しいです。

通常の質屋なら「担保を諦めます」と言えばそれで解決するのですが、偽装質屋が引き下がるわけがありません。

お願いしても無駄なので、法的な力を使って解決せざるを得ない状況です。

まずは国民生活センターに連絡しましょう。

局番なし「188」に電話すると、最寄りの消費生活相談窓口を案内してもらえます。

そこで詳細を話し、指示を仰ぎましょう。

弁護士に頼る必要が出た場合は、闇金被害に強い法律事務所を選びたいところ。

ほとんどの法律事務所が無料相談を行っているので、まずは気軽に相談しよう。

弁護士に依頼する資金のない方は「法テラス」の利用をおすすめします。

経済的に余裕のない人のための無料法律相談や、弁護士・司法書士費用の立替えを行っている心強い存在です。

連絡先は次のとおり。

法テラス・サポートダイヤル
0570-078374
平日9:00~21:00
土曜9:00~17:00

何も対処しなければ、偽装質屋から大事な年金をむしり取られる一方です。

早急な行動を心がけましょう。

偽装質屋に騙されないようにするには

次の4点に該当する質屋は偽装質屋の可能性が高いので避けるべきです。

  • 質に入れるものは何でもOK。しかも高額貸付
  • 身分証明書がなくても利用できる
  • 年金を担保にできる
  • チラシやダイレクトメールで初めて名前を聞いた

少しでも「怪しい」と思ったら避けたほうが無難だよ。

有名な質店でなければ手を出すべきではありませんね。

まとめ

今回は社会問題となっている偽装質屋の手口や対処方法などを紹介してきました。
要点をまとめると

ここがポイント
  • 年配の方をターゲットにした闇金の新たな手口
  • 担保は何でもOK。不相応の高額貸付
  • 年率100%以上の超高金利で発生する利息が高い

以上3点になります。

偽装質屋被害に遭っている方はもちろん、周囲の人たちや両親が心配な方は、今回の記事を参考にして、適切な対処方法をもって対策してくださいね。