カードローンを偽名で申し込んで逮捕された人の末路と、3つの罪状について紹介します。

偽名を使った詐欺

友人がどうしてもカードローンを利用したくて、自分はブラックになっているから偽名を使うしかないって言っているんです・・・絶対止めた方がいいですよね?

それはダメだね!絶対後悔するよ。

そうですよね。でも、必要に迫られてどうしても・・・って感じなんです。

偽名を使うとどんなことがあるんですか?

今よりももっと追い込まれることになるだろうね。

偽名でカードローンに申し込んだらどうなるのか、お話しようか。

どうしてもカードローンを利用したいということは、そこまで切羽詰まって困っているということでしょう。

  • ブラックで審査に通らない
  • 生活費がなくて困っているけど、審査に落ちてしまった
など、事情は人それぞれあります。

しかし、偽名を使ってカードローンに申し込んだ場合、今以上に困ることになります。

今回は、偽名で申し込んでしまった場合、今後どういった展開が待っているのか、お話します.

最悪のケースでは逮捕もあり得ますので、この記事を読んで十分に認識するようにしましょう。

偽名でカードローンをつくるのは、れっきとした犯罪

偽名で申し込みをしてしまう理由として、以下の4つのような理由があります。

  • 今持っているものと別のカードローンを利用し借り入れしたい
  • 他社で借入を上限まで行っていて審査に通るか心配だったから
  • 金融事故を引き起こしたことがあるけどどうしても借り入れしたい
  • まだカードローンを利用できる年齢じゃない

理由を見ても、どうしてもカードローンを利用したいという意思は伝わりますね。

偽名を使ってしまう方の中には、1日にたくさんの人が審査を受けているので、簡単に見つからないだろうと思い、つい偽名を使ってしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、偽名を使って申し込んでも嘘はバレてしまいます。

本当かどうか疑いたくなる気持ちもあるかもしれませんが、嘘がバレるには理由があるのでご紹介します。

なんで偽名ってバレるの?嘘がバレる理由

ローン会社は1日に大勢の申し込みに対応しています。

普通に考えると、それだけの人数を相手にしているのであれば、偽名がバレてしまう可能性も低いのでは?と思いますよね。

しかし、ローン会社は以下の3つの方法を活用して、偽名などの嘘を見抜いています。

バレる理由は以下の3つです。

  • 在籍確認
  • 身分証明書
  • 信用情報機関(JICC)にあるデータ

映画などではよく、身分を偽造した身分証明書を提示し、相手をまんまと騙すシーンがありますが、実際は身分証明証を偽造して申し込んだ場合、その偽造はすぐにばれてしまいます。

その理由としては、在籍確認や信用情報のチェックがあるからです。

名前を偽る(他人に成りすます)ということは、その人物の人生の一部をローン会社へ示す必要があります。

まず在籍確認によって、その偽名の人物が会社で働いていることを証明する必要が出てきます。

また、今までのクレジットカードやカードローンの返済履歴に載っている、信用情報も開示され、個人情報と信用情報・申し込みの内容に不自然な相違がある場合、怪しいと疑われます。

ここでローン会社に判明してしまった場合、ある意味ではよかったといえます。

それは、万にひとつでも偽名で審査が通ってしまった場合、詐欺罪が成立してしまうからです。

確かに偽名なのでローン会社を騙したということになりますね。

ローン会社にバレのであれば、審査落ち・社内ブラックで済む可能性があります。

しかし審査に通ってしまうと、相手を騙してお金を引き出した(借入した)ということになるから、詐欺罪に問われるんだよ。

次に、実際にあった事件について紹介するよ。

実際にあった2つの事件を紹介します

つい出来心でしてしまう方もいる偽名での申し込みですが、その結果の末路を知るといかに重大なことなのかわかるのではないでしょうか。

そこで2つの事件について詳しくご紹介します。

結婚詐欺事件

20代で年収1,000万円の女医と結婚を前提に交際していた男性が、勝手に医師免許をコピーし彼女になりすまして、銀行系カードローンを利用していた事件です。

その額は500万円にものぼります。

そしてこの事件は、何よりもカードローン会社の弱点をついての犯行でした。

カードローンの審査では、申し込み者の写真付きの身分証明書などを確認しますが、実際の人物が身分証明書と一致するかどうかの確認をしません。

そのため、この事件のように顔写真入りの証明書さえあれば、簡単にだれでもなりすましての犯行が可能になってしまうのです。

結果的にこの男は、カードローンだけではなく彼女からも3,500万円もの大金を騙しとっていたため、『結婚詐欺事件』として扱われています。

恋人が結婚詐欺しで、そんな大金をだまし取られたなんて…

銀行系カードローン複数社から借り入れしていた詐欺事件

こちらもカードローンの盲点を突いた事件です。

偽名を使ってカードローンから数百万円もの大金を借入していた男は、別の偽名で同じ消費者金融へ複数回申し込んだところ、以前に彼の審査をした人物が偶然にも担当し、申し込み者の氏名が酷似していたことから偽名が発覚しました。

カードローン会社は申し込み情報を見ても、その人物が本当に存在するのかどうかが判断できません。

そのために在籍確認や本人確認書類などの提出を求められるのですが、架空の会社を作り友人などの協力者がいると、簡単に在籍確認が取れてしまいます。

そういった、申し込み者自身を直接確認できないカードローンのしくみを利用し、偽名を使った「詐欺事件」となります。

この事件は、たまたま同じ人物が担当したことによって発覚したものではありますが、いつどこで偽名がバレてしまうかわからないということでもあるよ。

では、「結婚詐欺事件」と「詐欺事件」はどんな罪に問われるのでしょうか?

重要点は、偽名を使ったことはもちろんですが、問題点は以下のようなものもあります。

  • 【結婚詐欺事件】身分証明書類を勝手に利用・偽造し偽名を使って申し込んだ
  • 【詐欺事件】架空会社を作り、在籍確認を友人などの協力を得て申し込んだ

この場合はどんな罪に問われるのでしょうか?

詐欺未遂や、有印私文書偽造、同行使の3つの罪に問われる

3つの犯罪に問われる

2つ詐欺事件のような場合は、3つの罪に問われる可能性が高いです。

ここがポイント
  • 詐欺未遂罪
  • 有印私文書偽造罪
  • 同行使罪

偽名を使って身分証明書を偽った時点で有印私文書偽造罪、そしてその身分証明書を利用したことによる同行使罪、そしてカードローンを騙して借入をしようとした詐欺未遂罪です。

すでに数社から偽造した身分証明書などで借入を行っている件では、詐欺罪の方が適用されるでしょう。

詐欺罪は、10年以下の懲役で罰金刑はありません。

詐欺罪は10年も懲役刑なのかと驚くかも知れませんが、実際の判決の多くは懲役3年、執行猶予5年の判決が出る可能性が高いでしょう。

なぜそんなに借りられるの?消費者金融と銀行系カードローンの違い

でも、女性医師の場合、500万円もの借入ができますよね。どうしてなんでしょうか?

総量規制で3分の1しか借入ができないのであれば、収入が1,000万円の彼女には借入自体ができないと思うのですが・・・

いいところに目をつけたね!

彼女の名義で500万円もの大金をなぜ借入できたのかというと、消費者金融と銀行の違いがあるんだ。

違い?

同じカードローンであっても銀行系カードローンと消費者金融系カードローンでは、さまざまな点が違います。

そもそも、カードローンで500万円もの限度額を与えられるのは、医者であるということが大きく影響しているでしょう。

彼女の年収は1,000万円程度、通常であれば総量規制である収入の3分の1以上の限度額を付けないはずです。

しかし、現状では銀行のカードローンは総量規制の対象外のため、500万円もの限度額がつくことがでます。

また1,000万円という年収と医師という職業や、彼女が持っていた個人情報などが、500万円もの限度額へ設定さるきっかけになったと考えられます。

偽名を使っている以上、収入の証明という難関があります。

しかしカードローンの場合は、所得証明が難しければ働いている証明として在籍確認がされます。

在職証明さえできれば、審査が通ってしまうということです。

偽名を使っている場合には、最後の難関とも言えますね。

この在籍証明は、申し込み時に申請された電話番号へかけるのが一般的です。

そのため、知人のお店などで働いていることにして電話番号を記載すれば、在籍確認が取れてしまうのです。

カードローンの審査の盲点を突いた2つの事件ですが、やはり最後には偽名が判明し、事件として扱われています。

今は審査に通過したとしても、いずれはバレてしまうといういい例ですね。

まとめ

カードローンの申込時に偽名を使うとどうなるかについて、実際にあった事件も踏まえてご紹介しました。

ここがポイント
  • 偽名で申し込んでも必ずバレてしまう
  • 偽名が判明した場合、詐欺罪になる
  • 審査に通ってカードを利用すると、詐欺罪の他に有印私文書偽造・同行使罪が追加される

どうしてもお金に困っている、切羽詰まって仕方がなかったなど偽名を使ってしまう方にも事情はたくさんあります。

しかし、この記事を読めば、たった1回の偽名を使うことで、良くても一生カードローンを利用できない、最悪は刑事事件にまで発展してしまうことがわかるかと思います。

いかなる事情があっても、偽名を使って申し込むのはやめましょう。